【安田隆行・元調教師コラムG1帝王学】短距離王国の礎築いたロードカナロア 同じ臨戦過程、産駒の2頭に注目_山東泰山 対 川崎f

探検する 2024-11-15 07:30:38 6794
【安田隆行・元調教師コラムG1帝王学】短距離王国の礎築いたロードカナロア 同じ臨戦過程、安田産駒の2頭に注目スポーツ報知
12年のスプリンターズSで1着ロードカナロア(左、隆行臨戦右は2着のカレンチャン)

 この秋も私とゆかりが深いG1について、・元山東泰山 対 川崎f書くことになりました。調教帝王引き続き、師コお付き合いいただければと思います。ラムG1たロードカナロアの2

 安田厩舎はよく「短距離王国」と言われました。学短突出した得意分野を持ち、距離皆さんから注目を集める。王国それは私にとって誇りでした。の礎産駒礎となった時期がスプリンターズSを3連覇した2011~13年です。築い注目多くのスピードに秀でた馬が集まり、同じ頭に結果を出してくれたことで、過程山東泰山 対 川崎f馬主さんから良質な短距離馬を任される機会がグッと増えました。安田特に11年のカレンチャン、隆行臨戦12年のロードカナロアはここがG1初制覇。「短距離王国」の名がつくきっかけになった思い出深いレースです。

 ロードカナロアは12、13年と連覇しました。古馬になってからは6ハロンで圧倒的な強さを見せましたが、暑さにだけは本当に弱かった。夏場は活気がなく、いい走りができないのです。だから、2年とも始動戦のセントウルSは2着。ここを使うことで、ガラッと体調が上向くんですよね。

 12年は直線で先頭に立ったカレンチャンを残り100メートルでとらえ、一気に突き放す強い競馬。カレンチャンも2着に残り、初めてG1でワンツーを決めた喜びは今もよく覚えています。13年は心身両面、レースぶりが完成の域。単勝1・3倍と圧倒的な人気でしたが、安心して見ることができました。引退後も種牡馬として、次々といい子を送り出し、本当に頭が下がる思いです。

 今年は2頭に注目しており、まずはママコチャです。叩き良化型だと思っていたのですが、爪を傷めたため間隔が空いたと聞いていた前走がいい内容の2着。セントウルS2着はカナロアと同じ。こちらも一回使ったことで、グンと上向くんじゃないかと思っています。

 もう1頭はサトノレーヴです。今年の春から夏にかけ、重賞連勝を含む走りは目を見張るものがあります。この馬はカナロアの子供なんですよね。前走時で548キロですが、シルエットなんかは父にすごく似ています。そのあたりにも期待ですね。

 相手は前走の末脚が強烈だったオオバンブルマイ、前走の内容が優秀なトウシンマカオに魅力を感じます。(JRA元調教師=不定期掲載)

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